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今回はメルヘニズムの芸術家として知られるサトゥさんにインタビューしたいと思います。まずは画家を志したきっかけをお伺いしたいと思います。
小さい頃から落書きがすきで、紙とクレヨンがあれば夢中になって描いていましたね。きっかけは中学三年の時に描いた水彩画ですかね。
小さい頃はどんな絵を描いてました?また、中学三年の時に描いた水彩画を具体的に教えて下さい。
よく子供らしくない絵と言われてましたね、大胆な絵が子供らしいのでしょうか私はどちらかというと、じっくり観察しながら描いていたと思います。中三の時に描いた絵は「せせらぎ」という題名で、森の中の小さなせせらぎを描きました。その時の校長が気に入ったらしく校長室に飾られてましたが、今はどうなったか分かりません。
それこそ、まさに才能ですね。ピカソがそうだったんですよ!とても子供が描いた絵とは思えない程の描写力だったんです。でも、晩年に向かうにつれ、今度は子供が描いたような大胆な絵になっていきましたね。サトゥさんの絵もまた子供の頃に夢想するような世界が表現されてて、大人になって忘れかけようとしている大切な何かを必死で繋ぎとめておくような真摯さがうかがえるんですけど、サトゥさんにとって芸術とは一般社会の中においてはどう位置づけられるとお考えですか?また、芸術に対する信念のようなものがあればお聞かせ下さい。
癒し。いごこちの良い場所で在りたいですね、今の社会は疲れ切っていますから。あと、信念みたいなものは特になくて、制作においてはあまり難しく考えないようにしています。自由に楽しんで描いて、それがたくさんの人に伝わればいいなと思っています。ホッとする、物語を感じる絵がいいと思いますね。
確かに芸術とはそのようなものであってほしいと私も思います。多くの優れない現代美術は、なにやら理論だとか理屈が第一で、作品そのものからは何の情感も伝わって来ないし、まさにサトゥさんがおっしゃった物語を感じる絵なんかほとんど見当たらないですものね。現代の社会のような何もかもが管理されていて息詰まるような時代にあって、サトゥさんの芸術は我々現代人が忘れかけたか、忘れてしまった本当の人生のありかた、まさに物語を思い起こさせてくれる気がします。
そうとらえて貰えると僕もうれしいです。
ところで、初期の作品は色彩を極力押さえた暗いものが多くみられますが、何らかの意図があったのでしょうか?それから現在のメルヘニズムと言われる作品は非常に明るい色彩が使われていますが、画風が変化したきっかけみたいなものがあったら教えて下さい。
そうですね、以前はどちらかと言うと暗い絵が多いですね。それだけ悩んでいたのでしょうか、気持ちが絵に現れるといいますからね。その頃は確かに描くのがきつかった、行き詰まっていました。大学を卒業してから思い切って色・形・全く別の世界を描くようになり、もやもやが吹き飛んだ感じがします。
それまで培ってきたご自身の画風を変えるというのは、なかなか出来るものではないと思うのですが、それほど行き詰まっていたという事ですね。よろしければ、どんな悩みだったか教えて貰えませんでしょうか?
何を描きたいのか分からなくて、何か描かなければと思いながらいつも半端な絵になってしまい、描いては潰す事を繰り返していました。絵、描くのやめようかとも思いました。そんな時に、子供の劇の背景画を描かせていただいたのですが、非常に喜ばれました。結構大変だったのですが絵を描くことの楽しさを改めて実感しましたね。その後自然と画風は変わりました。
ふとしたきっかけが、それまでのサトゥさんのスタイルを打破し、新しい芸術観が生まれたのですね。もっともサトゥさんの芸術に関しては、新しく生み出したというより、眠っていた本当の大切な何かを掘り起こしたと言った方が適切でしょうか。
でも全ての絵に何か共通するものを自分では感じます。画風の変化は気持ちの変化でしょうね。これからも変化していくと思いますが自分でもどう変わるか楽しみです。
今後のサトゥさんの活躍を期待しています。それからサトゥさんのメルヘンワールドがもっと広がって、また私たちを夢の世界に連れて行ってくれる事を切に願っています。今日はお忙しい中、有難うございました。
2003/08/29
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